「両頭愛染明王」の事など

・10/9(月)〜10/11(水)日南会のツアー。
 鵜戸神宮、拝殿は神式・本殿は仏式とのガイドさんの説明に、よく見てみると、なるほど本殿側面に仏寺の形式の窓が付いている。何回も来ているが始めて気がついた。
・10/12(木)仕事の合間に村井先生宅訪問。

 村井先生宅では弥永信美著『大黒天変相』についての厳しいご意見。
 この本は素人目には(いや、相当な専門家の目から見ても多分、)中味の濃い 素晴らしく立派な本である。だが、さまざまな密教図像について、徹底的な資料収集に基づいて、その像容の意味を論じられる先生から見ると、論拠の不確かな点が多々見受けられ、不満が少なくない、というわけである。
  

 例えば、その第二部>XII 三面一体の神々―異形の福神たち>5 「三位一体の神々」―そのヴァリエーションと歴史>A.愛染明王摩多羅神>「両頭愛染明王」の図像の解釈、これが『両頭愛染法』などの儀軌(次第書)を基礎にして論じたものでないため、全く間違っている―云々。このつづきはまた明後日に書く。


・10/14(土) 
 夕方、Sさんがちょっと顔を見せてすぐ帰るのと入れ替わりにI氏が来る。 かわいらしい女高生が、新興宗教のことを調べる宿題の参考にするための本を探しに来た。その子が余りにも宗教のことを何も知らないので、I氏がいろいろとウンチクを話して聞かせていた。