東条さんの通達

・ 昨日の大阪日日新聞
  1面「安倍氏が4月、靖国に」「首相は『15日』参拝か」
  2面「持論貫き足場固め」「中韓の反応瀬踏み」(安倍官房長官靖国参拝
  3面 社説「長官靖国参拝 歴史認識、堂々と国民の前に(説明すべきだ―の意)
・ 今日の大阪日日新聞
  1面「靖国『国営化』を提案」「首相在任中は参拝自粛」(麻生外相)
  2面「靖国合祀基準で東条首相「『戦役勤務起因』と限定」「戦争末期の機密文書通達」「自身は『対象外』に」

 
 オヤオヤ。混迷を極めてますな。
 麻生さんについては、これまでの「兵士は天皇陛下のために死んで行ったのだから、天皇が参拝すべきだ(平斎注―天皇陛下が参拝できる環境作りが必要=A級を分祀すべきだ、の意味と私は理解している)という主張をさらに一歩進めて、いよいよ「靖国『国営化』を提案」ですか。(今までからそんな声もあったようだが・・・・・)
 靖国さんが余りにも聞き分けのない我を張るものだから、話がとうとうそんな所までオーバーランしてしまった、という感じだ。
 麻生さんの論理を押し進めると、橿原神宮明治神宮等々、かつて国が作ったような神社も皆”国営化可能”、とならないか?。
 (本当はこんなことになって欲しくないけれども、明治神宮も我がままが過ぎると、いっそ国営にすべきだと言いたい気持ちにもなる。このごろの神主さんの我がままは困ったもの)
 あの松平永芳宮司も、”靖国国営化は絶対反対”が持論だったはずだ。それがこんな意見まで飛び出てくるのも自分たちが余りにも頑迷なため。何事もほどほどが大切だ。


 東条さんの通達は、当然過ぎるくらい当然の内容である。この通達を補う形の陸軍省副官名の文書でも、”上官らの温情から合祀対象者が拡大傾向にあった当時の事情を「神霊の尊厳を冒す、由々しき大事」と戒め、基準徹底を指示している”という。
 松平永芳宮司は、この「戦役勤務起因」に限るという基準を大幅にゆるめて”(合祀の際、A級戦犯を一般兵士と一緒に)思い切ってお入れしました”と宮司の判断で行ったことを明言している。
 この資料が明らかになっても、靖国さんはまだまだヘコタレないだろう。まぁ頑張って下さい―というしかないか。