【続】三足烏(さんぞく う)

[神仏]【続】三足烏(さんぞく う)

▲JR那智駅前に建つ中村覚之助顕彰碑

▲【上の左】公益財団法人日本サッカー協会(Japan Football Association=JFA)のシンボルマーク。中央に描かれた鳥は、中国の古典にある三足烏と呼ばれる鳥であり、日の神=太陽をシンボル化したもの。日本では、神武天皇御東征のとき、八咫烏(やたがらす)が天皇の軍を道案内したと伝えられている。
 このシンボルマークは、東京高等師範学校(現・筑波大学)の漢文学者であり、サッカー協会の創設に尽力した内野台嶺らの発案を基に、日名子実三*がデザインしたもので、1931年6月に採用された(『日本サッカーのあゆみ』(講談社,1974)、『財団法人日本サッカー協会75年史/ありがとう。そして未来へ』(日本サッカー協会, 1996))
(*日名子 実三(ひなご じつぞう、1892年 - 1945年4月25日)=1940年(昭和15年)に完成した宮崎県宮崎市平和台公園の平和の塔(八紘之基柱、八紘一宇の塔)を設計したほか、日本ニュース(ニュース映画)のテーマタイトルの彫刻[地球+金鵄]を作った人物でもある。)

 一説に、日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助(内野台嶺の東京高等師範学校の先輩でもある)に敬意を表し、出身地の那智勝浦町にある熊野那智大社の神使である八咫烏をデザインしたもの、とも言われているが、日本サッカー協会から発行された公式書籍などには中村との関連が記載されたことはない。
【上の右】またシンボルマークとは別に、八咫烏をデフォルメしたマスコットキャラクター(「カラッペ」と「カララ」、デザイン:松下進)がある。

【下】サッカー日本代表の歴代エンブレム
【下の右端】[ 09.10.19 ]日本代表 新エンブレムが決定.
 協会のシンボルマークを基に作られた日本代表のエンブレムは、1988年の制定以来2009年で3度目の改定となる。
・国の代表、結束、一体感をより鮮明にするため、日の丸をイメージした赤と白で表現
・黄色の帯は鼓動から放たれた光、公正な心(フェアプレー精神)を表現
・盾の形の枠の中、太陽を表す三足カラスが「JFA」の文字を戴き、翼を広げてサッカーボールをキープした姿で“素早さ”と“力強さ”を表現している。
(図=http://www.cspresse.net/article/feature/13/
「知られざるサッカー日本代表の裏側に迫る」より転載)

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