天刑星に喰われる牛頭天王

[神仏]天刑星に喰われる牛頭天王

 奈良国立博物館所蔵の『辟邪絵』には、疫神の部類である牛頭天王を鷲掴みにして喰い殺す天刑星(てんぎょうしょう、てんけいせい)の凄まじい姿が描かれている。
 しかしその牛頭天王がのちに、辟邪神たる天刑星と習合し、疫神や悪霊を攘う霊験あらたかな神へと変貌する。
【参考サイト】
奈良国立博物館>名品紹介>絵画>辟邪絵
http://www.narahaku.go.jp/
http://www.narahaku.go.jp/meihin/kaiga/kaiga_fra.html
民間信仰と祈祷―いざなぎ流の病人祈祷の世界から― 
http://nopperi.hp.infoseek.co.jp/repo-/r-butudai05/0907.htm

※『辟邪絵』=中国で信仰されてきた、疫鬼を懲らしめ退散させる善神(辟邪神)を描いたもの。もと『益田家本地獄草紙乙巻』と呼ばれていた絵巻であったが、戦後分断され掛幅装になっている。
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◎[神仏]牛頭馬頭の梵名は? ↓
http://d.hatena.ne.jp/heisai/20080423