【東区及接続町村地図】の誤り

[猪飼野]【東区及接続町村地図】の誤り

 下図は明治44年・吉江集画堂発行『大阪地籍地図』の巻頭に付いている【東区及接続町村地図】の部分図である。

図の右から、むらさき色で囲った部分が「大字本庄」、その西側茶色の格子模様の部分が「大字中道」、その下方みどり色で囲った部分が「大字東小橋」、その東側が「大字猪飼野」となっている。
 しかし、実際の各大字の接続は下図(明治18年・帝国陸地測量部の地図)の通りで「大字猪飼野」の北側には「大字大今里」が無ければならない。

 つまり「猪飼野」と「本庄」の間に、「中道」と「大今里」が両側から割り込み、「猪飼野」の北端部をグッと挟んでいる、という恰好なのである。
 下図はその大今里の小字図(明治20年頃)
  
上(左図)には、葭開(よしびらき)・平戸(ひらど)・大保内・西片毛・三軒家などの小字名が記されており、「平戸」は新平野川の【平戸橋】に名を留めている。