古書ブックフェア・熊野街道・茶盆

 今日は家内のお許しを頂いたので、天満橋のOMMで今日から始まった「古書ブックフェア」(主催;大阪府古書籍商業協同組合)http://www.osaka-kosho.net/ を見物に行った。健康のため、自転車で行くことにした。走るのは暑かった。
 出品参加店の方々は、皆さん相変わらずニコニコと機嫌のよさそうな顔で商売に精を出しておられた。密教図像学のM先生には大概会場でお会いするのだが、今日は御見かけしなかった。「食の資料館」のYさんは案の定、本の平台を熱心に物色しておられた。私は、大正14年の大大坂市街地図を一枚と、『白山信仰の源流』(法蔵館)だけを買った。
 帰り、同じ道を帰るのもつまらないので、熊野街道を通って帰ることにした。
 昆布の永田屋さんで「八軒屋船着場の跡」の碑を見る。碑の傍らにパンフレットが置かれている。『八軒屋の今昔―熊野街道のはじまり―』という表紙共で24ページもあるカラー刷りの超豪華な栞だが、裏表紙に(非売品)と書かれているので、塩昆布も買わないで有難く頂戴した。
 御祓筋の坂の登り口、歩道上に熊野街道を示す、石と金属板でできたでっかい標識がある。(中略)
 中央大通りをこえてさらに少し南下、南大江小学校の辺りに、たしか「太閤下水」が見学できる入り口があったはず、と思ったがよく分からず行き過ぎてしまった。その南、神崎町の南大江公園の西南角に「坂口王子社跡碑」とユニークな「狸坂大明神」のほこらがある。(【由来】は「神奈備」さんのサイト→http://kamnavi.jp/kmlist.htmの<大阪市此花区 朝日神明宮>の項目をクリックして頂くと、その関連で出てきます)
 熊野街道は、本当なら安堂寺町の「榎大明神」の手前で左(東)に折れないといけない(ということになっている)が、私はここは一応”安間説(安間安人さんの説)をとる。そのまま素直にまっすぐに南下すれば、郡戸(こうづ)王子ともいわれる「高津宮」の横に到達するので、そのコースでよいではないか、というのが安間さんの考えである。
 榎大明神の風情のある石段を下り、長堀通りを突っ切って、たしか最初の四つ角・左手前角に、なんとなく懐かしい風情のうどん屋さん。その四つ角を右へ行けば有名な「練」(からほり御屋敷再生複合ショップ)、左へ行けば中国茶カフェ&盆栽&・・・のふしぎな店「茶盆(SABON)」http://www12.plala.or.jp/komakomado/(を経て、観音坂)に至る。猛烈に暑いので、涼しげな坪庭のあるこの店の座敷でちょっと休憩。美人姉妹の笑顔も爽やかだ。

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 姜信英さんと高津神社に立ち寄った。宮司さんが社務所の前におられたので、過日、神奈備の瀬藤氏一行と神社にお邪魔をしていろいろとお世話になったことを謝した。そうすると、今から夏越の御祓いをしますから手水で身を清めてからご参列下さい、とのお誘い。ご遠慮を申し上げたが、まぁついでですからとのお言葉に甘えて、姜さんとともに、他の参列者に交じって御祓いを受けた。偶然よいタイミングに参拝したために、珍しい初体験をさせて頂いた。
 そのあと、摂社の比売古曽神社、庭園、陰陽石のある秘境(奥の院?)を拝観した。