梅田店PC設置までの顛末 

 昨日、うちの梅田店のパソコン用の電話線工事がやっと完了した。
 工事そのものは1時間も掛かるか掛からないか、という程度の簡単なものだったようだが(当ビルの管理事務所からMDF室=主配線盤室への立ち入り許可を受けての工事)、ここに至るまでには、随分と腹立たしい長期間にわたる苦労を強いられた。
 今まで中川店と自宅でのみパソコンを使っていたのだが、今回梅田店でもパソコンを使えるようにと考えて、4月7日、so-netに対してインターネット接続の申し込みを行なったのがことの発端である。
 ビルの地下二階にあるこの101号室では、普通の電話はもちろん開店当初から引いて使っている。従ってADSLを引くことは何の問題もないだろうと思っていた。
 ところが、so-netに申し込んで3日後の4月10日、メールで次のような通知が来た。
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So-net ADSL 回線調査結果のご連絡>
このたびは、「So-net ADSLコース」へお申し込み頂きましてありがとうございます。
お客様回線のADSL適合性調査を行いました結果、下記の理由により、So-netADSLサービスをご利用いただけないことが判明いたしました。
【ご利用いただけない理由】光装置収容回線有り
誠に残念ながら、お客様のご期待に添いかねる結果となりましたことを
ご案内いたします。
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 "光装置収容回線有り"の意味はよく理解できなかったものの、それなら光ケーブルならいけるのではないか、という素人考えで116番でNTTに契約を申し込んだ。すると今度は「光収容があるため光ケーブルはダメ」という何が何だかサッパリ理解できない回答が来た(んだったと記憶する)。
 もう少し詳細に言うと、ビルの中心部(のちの理解によればMDF室= Main Distribution Frame室)までは光ケーブルが来ているのだが、テナントの各室までは行っていないので、天井裏に配管を通す工事が必要、とのことであった。それはかなり大ごとそうなので、それではADSLならどうかと訪ねると、「メタルはりかえ工事」が必要で工事費が1万何千円か掛かる、と言われた。
 それでもとにかくその工事さえすれば一応ADSLが引ける、ということなので工事を依頼し、その上で今度はプロバイダ契約をするために、改めてSo-netに申し込んだ。
 すると今度は「調査の結果、光収容替え工事が必要と分かった」ので、下記のような文面の同意書をFAXで送ってくれ、とのこと。
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光収容替え同意書>
光収容替え工事に伴い、接続が確立できない、或いは速度が出ない可能性があることについて同意します。
契約者氏名、同意日、住所、工事場所、電話、ユーザーID、ISPオーダーNo.
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というものであった。
 これも”光収容替え”の言葉の意味がいくら説明を聞いてもよく理解できなかったが、ともかく同意日5月3日の日付で同意書を書いてFAXで送った。
 すると、これに対して5月8日、「So-net - ADSL工事スケジュールのご案内」というメールが入った。メールの送付元は「株式会社アッカ・ネットワークス・カスタマセンタ サービスオペレーション担当」となっている。であるのに、「サービスや技術的なご質問につきましては、So-netのサポート窓口にお問い合わせください」となっている。アッカとSo-netとの関係がよく分からない。しかしともかく、
▼NTT工事予定日: 2007年5月15日
となっていて、数日後モデム一式が配達されて来た。
 さて、最初のNTTによる「メタルはりかえ工事」の予定日も確か5月15日頃だったと記憶するが、ここで疑問が湧いてきた。一体、「メタルはりかえ工事」と「光収容替え工事」との関係は?。そして、この二つの工事を二重にやらないとインターネット回路は開通しないのだろうか?。
 NTTなどに質問すると”メタルはりかえ”というのは、ADSLにするには光ファイバーではだめなので従来式のメタル線を”貼る”のだ、という。
 そのために私は「メタル線というのは平べったい形状のもので、それを光ファイバーに添わせて”貼り付ける”のだろうか???」と見当外れな想像をしてしまった。(のちにこれは”貼り替え”ではなく”張り替え”であって、銅線を新たに”張る”という意味らしいことが分かり、多少納得がいった)
 二重の工事が必要なのかという質問に対して、So-netのサポート窓口の女性の答えは、「二重にやる方が確実性が高まります」とのことであった。
 その結果再び湧いてきた疑問は、それなら「メタルはりかえ工事」「光収容替え工事」共にSo-netの方でやってくれれば(So-netでは工事代無料のキャンペーン中)私はNTTに対して1万何千円かの工事費を払わなくても済むのではないか?、ということであった。
 そこでSo-netに対してその旨を申し入れると、「それでは一旦最初のNTTの工事をキャンセルして貰って、然る後に改めて当社に申し込んで貰えればそのように致します」という。
 今更NTTの方をキャンセルして、また一からというのも、日数はかかるしまたまた”これこれの理由で設置できません”という厄介な事態になることも予測されたが、何よりも納得の行かないこの不可解な疑問を解決したいという気持ちを優先させる道を選択した。
 そして当初の5月15日という工事予定は十日ばかり遅れて、5月24日にようやく工事が実施された。
 その結果、私はNTTに対する1万何千円かの工事費支払いを免れた上に、「メタル張り替え工事」と「光収容替え工事」との関係は?という疑問も何とか解消することができた(後日ネット上で色々と調べてみた結果なのだが、この二つは呼び方が異なるだけで、どうやら全く同じ事柄であるらしい)。用語を統一しておいてくれれば、もう少し順調に事が運んだに違いない。

 しかし、それにしても、最初の4月10日のSo-netからの回答は一体何だったのだろうか???。
 とんだ回り道をさせられてしまったものである。