「哮峯」はどこにあるのか?

[神仏]「哮(いかるが)ノ峯」は一体どこにあるのか?
 物部氏の祖神・ニギハヤヒの命が天降ったという「哮峯」という山は一体どこにあるのか?
 そのような詮索は誠に詮無いことではあるが、古代史マニアとしては何とか心の中でだけでもケリをつけたい。
 「いこまかんなび」さんはその道の先駆者である。役の行者も顔負けする位、生駒山中の様子に精通されている。そのサイトhttp://www.geocities.jp/iko_kan2/
で学ばせて頂いている。

↓生駒神南備山(いこまやま)北嶺史跡マップ【転載】

 内容の厖大なサイトなので全体を理解するのはとても困難ではあるが、上掲・「いこまかんなび」原田修氏作の「北嶺史跡マップ」から私なりに判断すると、生駒北嶺の主なポイントは北から1.灯籠ゲート→2.伝・哮峯→3.北嶺巨石(主要)遺構→4.生駒経塚→(生駒山頂)の順になるようだ。
 上掲図には「伝・哮ヶ峯」の南側に「草香山」「伝・饒速日山(にぎはやひやま)」の文字が見られる。原田氏の解説によれば、哮ヶ峯は「草香山=饒速日山」の中の一つの峰だとのことである。この図では伝・哮ヶ峯を示す▲の下から細流が流れ出している。氏の説明によると、これが天野川の源流だそうである。
 ↓下図では、「スカイライン」の「カ」の位置に池がある。細流はここから流れ出しているように解される。

 
 次に本命の「伝・哮ヶ峯」の位置を住宅地図の上で特定するとどうなるのか? これを原田氏に尋ねながら私なりに理解したことを述べてみる。

 先ず、信貴生駒スカイラインの「料金所」西側に丸印を付けた辺りが「北嶺巨石(主要)遺構」の位置になるらしい。↓写真=【転載】

 その丸印の箇所を通過する府県の境界線(太い線)を北に辿ると くの字・逆くの字にカーブしている。その辺りのピークが「伝・哮ヶ峯」かと推測され、その西側山麓に池・細流が描かれている。

 周辺の状況は同サイトの中の「生駒山北嶺の饒速日山=草香山はこの辺り ?」に写真入りで詳述されているので参照されたい。↓
http://www.geocities.jp/iko_kan2/ikoma-hokurei.html