「哮峯」に到る道筋

[神仏]「哮(いかるが)峯」に到る道筋
 生駒の山麓・日下江から「哮峯」の辺りに到達する道筋を「日下の直越え(ただごえ)道」というようだが、それを地図の上で確認すると、下図(A・B・C・D・E)のようになる。
▼A図は『孔舎衙春日宮社記』(S15.2.11刊)から転載。

▼B図は『生駒西麓自然と歴史の散歩道 コースマップ』(同散歩道を創る会作成)より。
 この図で分かるように、山麓の「善根寺春日神社」(=ピンクの丸印)から[3]龍の口霊泉までは、阪奈道路下り線を二度も横切るなど、かなり変化・屈曲に富んでいるが、[2]神武顕彰碑から灯籠ゲートまではほぼ真直ぐで、これなら「直越え(ただごえ)道」と称してもよいかも知れない。ループのような阪奈下り線がなければ「池之端春日神社」〜「神武顕彰碑」のルートがかつてはあったに違いない。
▼C図は、その証拠、明治18年測量図。標高249mのピークが「神武顕彰碑」の位置と思われる。大正11年測図・昭和34年修正図もほぼ同じ。(そこから西へ下った山麓は字「池之端」である)

▼D図は、B図同様、生駒西麓自然と歴史の散歩道を創る会の西野早苗氏(=男性。念のため)からご提供頂いたもの。10年ばかり前、日下リージョンセンターの企画運営委員会の中心となって生駒西麓のハイキングコースの道しるべ設置など、整備に尽力されたようだ。その時の調査の図面と思う。
 1.中垣内越え
 2.善根寺越え
 3a. 日下越
 3b. 同
 4.辻子越え
 5.暗峠越え
 6a.鳴川越え
 6b. 六万寺越え



▼E図は、「山河」さんのサイト
http://isakoo.web.fc2.com/kusaka.html
『日下之直越道』から【転載】させて頂きました。
 この図で見ても、道標Aの地点からもう一本直越道の候補ルート(=D図3b.に該当)があるようだ。