東京に『大阪の朝鮮市場』を再現‼ 

heisai2006-08-12


 9日(水)、所要があって車で出かける途中、拙宅より北へ4〜500メートル、千日前通りの信号の角で、珍しい人とバッタリ鉢合わせをした。
 その鉢合わせした場所というのは、「旧・大成通」(=たいせいどおり、現・大阪市東成区玉津2丁目)の辺り。小説/映画『血と骨』の舞台となったのはこの界隈である。またこの場所は、有名な「熊沢天皇」の寓居跡の近くでもある。(詳しく言うと、この信号のすぐ裏手にその寓居跡。信号から2〜3軒目に、熊沢天皇の末子の大成小学校時代の同級生Kさんの家がある)
 私はちょっと急いでいたので、車の窓からその小野賢一教諭と2〜3分だけ言葉を交わして別れた。
 10日(木)午前中、昨日偶然久し振りに出会った小野教諭に会うため、その勤務校である大成小学校を訪ねた。
 昨日は教諭の方も鶴橋駅から学校へ向う途中で、急いではおられたのだが、私に伝えたい用件もあったところへ、偶然路上で鉢合わせしたものだから、呼び止めて話し掛けられたのだそうだ。
 その用件というのは、東京へ(会議か何かで)出向したついでに『在日韓人歴史資料館』を見学してきたという、その一件であった。
 頂いたパンフによると、この資料館は、2005年11月24日、東京都港区南麻布1-7-32「韓国中央会館 別館」の2階・3階に開設されたもの。2階には① エントランス(ジオラマその他を展示)、② 第1展示室(常設展示)、③ 第2展示室(企画展示)、④ 屋外テラス(※)、3階には、① 図書資料室、② 映像資料室/セミナー室、がある。
 問題は④の※じるしである。パンフによれば、
「1930年代の朝鮮市場を再現したコーナーや、1970年代の大阪万博で韓国館に置かれたエミレの鐘(レプリカ)などを展示しています。また壁面には一世が渡航する前の故郷の風景が描かれています」とある。
 asahi.comサイトの紹介記事によれば、(http://www.asahi.com/international/aan/issen/issen63.html
「屋外のテラスには、1930年代の大阪・鶴橋にあった漢方薬店、食堂、雑貨店などの市場を、当時の写真をもとに再現。」となっている。
 小野教諭の説明によれば、この「朝鮮市場」のセットは、1933(昭8).11.8号『アサヒグラフ』(「白衣と豚の頭が描く大阪の新名所『朝鮮市場』)を基にして再現したものだそうである。
 この号の『アサヒグラフ』は私も存在は知っていて「猪飼野コーナー>関連資料など」のサイト(http://info.ikaino.com/siryou.htm)に載せてはいたのだが、残念ながら実物は持っていない。そのうち教諭がどこかから入手して来て下さるだろう。
 小野教諭は、「大阪歴史教育者協議会」常任委員として、教育者の立場から在日問題などを深く研究されている教育のプロなので、私のように単なる趣味で、自分の興味のある部分だけをつまみ食いしているようなのとは大分違う所がある。教諭のサイト→(http://www.geocities.jp/jouhoku21/heiwa/ik-miyuki1.html)を参照。
 ご教示によれば、東京には新大久保に『高麗博物館』(2001.12.8開設)というのもあるそうだ。(http://www.40net.jp/~kourai/
 私も今度東京へ行くことがあったら、ぜひこれらの展示を見学したいし、東京からはちょっと離れるが埼玉県日高市の高麗(こま)神社も是非一度行ってみたいと思っている。(この神社には大きな石の長生標[チャンスン]が建てられているらしい。http://www4.ocn.ne.jp/~fkoma/