孫たちと墓参り・四天王寺

 お盆でもあるので、遊びに来た娘・孫娘と私・家内の4人で天王寺参りを兼ねて父母の墓参りに行くことになった。
 冷やし素麺で昼食をすませてから出かけることにした。娘が素麺のタレの中に直接キムチを放り込んで食べ出したので、とんでもないことをするヤツだと思ったが、自分も試しに少し入れてみると、これが意外とうまいので驚いた。大発見である。
 さて、うちのお寺はこじんまりと小さいながら、境内には気根の垂れ下がったイチョウの古木もある、割合良いお寺である。父母の墓と背中合わせに「東儀家・・」という墓もあって、このお家は有名な東儀秀樹さんのご親戚ではではないかと思うが、よくは知らない。
 ここは四天王寺のすぐ近くなので、墓参りのあとはついでに四天王寺に足を延ばして、休憩所のうどんとワンカップのお酒で寛いだりすることもある。ただし今日は猛烈な暑さだったので、その元気も出ず、冷たいお茶だけを頂いた。
 今日の天王寺参りには、実はもう一つ別の目的もあって、それは孫が中学校の宿題のレポートの材料にするために、四天王寺へ一緒に行ってほしいというのである。大いに迷惑な話だ。私にはこのお寺についての詳しい知識もないし、中学校のレポートの要領などよく分からないのでアドバイスのしようがないからである。
 もっとも孫の方は、お寺の写真を適当に撮って帰り、あとはネットで四天王寺のサイトなどから文章を切り取って、貼り合わせたらそれでよいくらいに、ごく気楽に考えているようなので、境内の所々だけを簡単に案内してやることにした。
 南大門を入った所、つまり参拝者休憩所のすぐ傍らの「熊野権現礼拝石」の所に立って仁王門を見上げると、五重塔が同一線上に聳え立っていて立派な眺めである。(昔この場所で、ハトが私に何の恨みがあるのか知らないが、そいつにフンをかけられてひどい目にあったことを思い出した)
 休憩所の東側の、聖徳太子を祀る聖霊殿。履物を脱いで礼拝殿に上がり、脇の廊下を通り抜けると聖霊殿に達する。そしてこの聖霊殿・礼拝殿などを含む、土塀で囲まれた広い敷地の東北の隅に、朱塗りの立派な社殿が望見される。傍まで近寄れないのが残念である。この社は仏敵「物部守屋」の霊を慰めるためのものと何かで読んだ記憶がある。その謎めいた由緒の奥深さというのは、やはり本邦最古の大寺院にふさわしいものである。


・・・・・あとは省略。