「東 野中くわんおん道」道標を兼ねた「天水地蔵尊」

f:id:heisai:20200330145905j:plain

 



 『東大阪市文化財ガイドブック』P46に、「天水地蔵と呼ばれるこの石仏は、昔楠根川より引き上げられたもので、蓮華を持った観音像です。」と記述されています。
                      (地図区分:F地区 史跡位置⑤)

 像脇に刻まれた文字は「☐(南か)天王寺道  北 大坂道」「東 野中くわんおん道」。

 “野中の観音”は上六付近にありましたが、近鉄上六駅拡張に伴って当時の中河内郡西足代に移転、現在の生野区巽北1にある「難波寺(なにわじ)」がそれです。従って、この道標はもともとは谷町九丁目辺りにあったものと推測されます。(現在位置:東大阪市長田一丁目)