猪飼野の細部を探る・高京澤

[猪飼野]猪飼野の細部を探る―高京澤(コ・ギョンテク)の住居―

 金正恩第一書記の生母である高英姫の実家はこの場所だった、として大阪市生野区鶴橋1丁目の一角(現在、更地)をこれまで多くの人々に吹聴してきた。
・『AERA』�・53(2010.12.6)P27、文・写真:小北清人
・『ニッポン猪飼野ものがたり』「わたしの「猪飼野著名人番付」−高泰文・高英姫父子」(2011.2.25)
下の<写真>はプロレスラー高泰文(コ・テムン)の旧宅

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AERA』2010.12.6.号

 しかしこの説が誤りであることは、今や常識に近くなってきたようだ。高英姫の父は、プロレスラー高泰文(コ・テムン)ではなく、高京澤(コ・ギョンテク)という人物とされている。
 従って、高英姫その人についても、本名:高春行(コ・チュンヘン、チュネン)ではなく、本名:高姫勲(コ・ヒフン)、日本名:高田姫(たかだ・ひめ)という少女とされるようになった。

 では、その高京澤父子は一体どこに住んでいたのか?まだ未確定ではあるが、多分、大阪市生野区鶴橋3丁目付近と思われる。この場所は旧地名でいうと大阪市生野区猪飼野西1丁目xx番地付近?かと想像されるが、少し位置がずれると同区鶴橋北之町3丁目みたいなことになる非常にややこしい場所である。なので、今はまだ明言しないでおく。

 それはそれとして、高京澤・姫勲父子らが北へ送還された時期と、一般の帰還事業の時期との関係を時系列で示すと下記の通りとなるようだ。
・1959(S34)12.14 第1次船
・1962(S37)10.21 第99次船→高京澤父子ら送還
1984(S59)07.25 第187次船(最終便)

 これらの詳細はいずれどこかに書くかも知れない。

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在日朝鮮人2世だった高容姫