キョンチャル(警察)・アパート報告会

[猪飼野]キョンチャル・アパート報告会
■第14回猪飼野おとな塾「検証!キョンチャル(警察)アパート」 
 鶴橋本通商店街に面したその特徴のある入口から、フィールドワークの観光スポットとして、また、映画のロケでも使われるなど、長年地元の人々に親しまれてきたアパート「新共栄荘」。
 このたび、老朽化のために取り壊されることになり、5月16日から約1カ月をかけての解体工事が始まりました。100年におよぶこの建物の変遷から、地域の歴史が見えてきます。
 今回は、この「キョンチャルアパート」を歴史の記憶として残しておこうと調査研究されている方々からお話をうかがいます。
講 師:坂本悠一さん・塚崎昌之さん・藤井幸之助さん
映 像:高仁鳳(コインボン)さん 
コーディネーター:足代健二郎さん
日 時:5月20日(金)18:30〜【参加無料】資料印刷代いただきます。
場 所:大阪市立御幸森小学校多目的室(生野区桃谷5-5-37)
      JR環状線桃谷駅」下車、北東へ15分
主 催:猪飼野おとな塾 06-6712-0444
http://www.inbong.com/2011/ikaino/0520otona/

講師、坂本悠一・塚崎昌之・藤井幸之助の三氏

 
↑『青十字会館梗概』(昭和十二年)表紙

↑本館一階平面図(池田建築事務所作成)

↑本館二階平面図(池田建築事務所作成)

↑会館落成記念慰安大会のチラシ
(『青十字会館梗概』等は木村忠史氏所蔵。これは預け先の生野区役所で長らく行方不明となっていたのだが、5月16日の夕方に再発見された。
 同書「一、今次の事業計画」に、
「元鶴橋警察署本庁舎に大補強工事を施し・・・・・」の記述によって重大な真実が明らかになった。この資料が見付からなかったために、青十字会館の建物が改築か新築かがわからず、そのための調査に私たちは三ヶ月間もの間、文字通り四苦八苦させられたのである。また、本館一階・二階の平面図も極めて貴重である。
 この大切な資料が、解体工事が本格的に始まったこの日になってひょっこりと姿を現すとは、神様も妙ないたずらをするものである)

↑鶴橋警察署欄間部分(中谷氏蔵。以下同じ)

↑欄間格子・板看板・上棟式幣串(青十字会館・昭和十一年)

↑三谷神崎生活相談連絡所の板看板

↑有限会社・新共栄荘の板看板

↑釘穴があり欄間を嵌め込んだ柱・束に釘止めされていた。
(欄間等の写真は5/22撮影)