『ニッポン猪飼野ものがたり』の発刊
ニッポン猪飼野ものがたり
監修:上田正昭(京都大学名誉教授)
編集: 猪飼野の歴史と文化を考える会
序
民際の原風景−猪飼野― 上田正昭
巻頭エッセイ
猪飼野−なくても ある町。そのままのままで なくてなっている町― 金時鐘
猪飼野「鶴の橋」・夢幻ロマン 荒木傳
「共生」の街・生野コリアタウン 洪呂杓
わたしの猪飼野 玄 月
もうひとつの故郷 猪飼野 金希姃
インタビュー
梁石日 猪飼野を語る (語り)梁石日
総論
猪飼野とはー本書の目論見― 小林義孝・足代健二郎
わたしの「猪飼野著名人番付」 足代健二郎
猪飼野の風景 足代健二郎
エッセイ
記憶遺産にあふれ躍動する猪飼野 浅野詠子
【猪飼野のはじまり】
猪飼野をめぐる考古学−越境する人々の源流を探るー 京嶋 覚
「日向髪長媛」と「猪甘(飼)津」 坪井恒彦
王仁博士「難波津の歌」歌碑建立と猪飼野 足代健二郎
【猪飼野の原風景】
中世の猪飼野 生駒孝臣
堤に囲まれた猪飼野 東浜弘静
近世の猪飼野 荻田昭次
平野川と柏原船 東浜弘静
鶴の橋−『日本書紀』にいう日本最古の橋か− 露の五郎兵衛(露の五郎)
「大塩の乱」と木村権右衛門 荒木 傳
聞き書き 木村権右衛門 大東道雄
木村権右衛門と木村重成伝説 小林義孝
【ニッポン猪飼野のなりたち】
新平野川開削と耕地整理 東浜弘静
済州島から猪飼野へ―聞き取り 渡日女性の人生− 二宮一郎
「君が代丸」にあらず、「군대환(クンデファン)」 金蒼生
パナソニック発祥の地・猪飼野 足代健二郎
焼肉は猪飼野からはじまった 佐々木道雄
民族教育の先駆け−誠心夜学校と金性鐘― 小野賢一
大阪の寛容、落語「代書」の頃 金光敏
「トコロン」で調髪を−大阪生野床屋事情― 二宮一郎
鶴橋斎場(火葬場)―二つの世界を結節点する− 小林義孝・黒田収
コリアタウンの宗教的世界 者奎通
大正の鶴橋・猪飼野を描く−日本画家・堤楢次郎の世界― 小野賢一
【猪飼野の戦後】
鶴橋−闇市から商店街へ− 藤田綾子
ケンカと乱闘の猪飼野 足代達紀
猪飼野の熊沢天皇 小川治海
道頓堀『食いだおれ太郎』の誕生 足代健二郎
司馬遼太郎・以前 足代健二郎・小林義孝
バタヤン(田端義夫)と猪飼野 平井良昌
猪飼野ヘップサンダル小史 者奎通・金康裕
猪飼野エレジー 宗秋月
猪飼野語り 元秀一
「コリアタウン」 平井良昌
物作りの町・猪飼野で生まれ育てられ 三宅一嘉
猪飼野エピソード 呉光現
【コリアタウン猪飼野】
朝鮮市場からコリアタウンへ」 高賛侑
猪飼野を駆け抜ける地車 千野境子
お地蔵さんに国境などない−猪飼野地蔵探訪記 田野登
コリアタウン吟遊 新日本歌人協会・あい川歌会
朝鮮族の私からみたコリアタウン 金花芬
ワンコリアフェスティバルとコリアタウン(猪飼野) 鄭甲寿
コリアタウン猪飼野の今、そして未来へ 杉山三記雄
【あとがき】 猪飼野の歴史と文化を考える会