百済市場・百済市場線って？

猪飼野

[猪飼野]百済市場・百済市場線って？

（写真↑）は「百済市場線」の唯一の遺物と思われる踏切跡の【虎柵】。
（※虎柵：黄と黒の縞模様の柵をこう呼ぶのだそうだ）
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　私は長年生野区に住んでいながら、生野区のすぐ南側に隣接する東部市場や百済貨物駅などにはほとんど関心がなかった。
　それが最近脳裏にくっついて離れなくなったのは、10/18のこのブログに書いたような一連の事柄が発端となったのだが、↓
http://d.hatena.ne.jp/heisai/20071018
そこから、また別の新たな疑問が生じてきたことがその原因である。
先ず先般の引用文を再掲すると、

                                                                                                                                    • -

　百済駅（くだらえき）

１．1909年4月1日から1945年頃まで関西本線の平野〜天王寺間にあった旅客駅。1989年11月11日、ほぼ同位置に東部市場前駅が開業した。

２．1963年10月1日関西本線の貨物支線上に開業した貨物駅。

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　ところが２．はこれに続けて、
●　1964年11月24日 大阪市中央卸売市場東部市場への貨物線として百済〜百済市場間が開業。
●　1984年2月1日 百済〜百済市場間の貨物線廃止。

と記している。この点がよく分からなかった。

　この「百済市場」とは一体何だろう？。
　百済本通商店街に昔あったという「百済市場」（つい最近なくなりましたが、戦前から百済市場もありました。＝「百済本通商店会」のＨＰより）のことか、とも思ったがそんな所まで貨物線が延びていたとは到底考えられないのだ。　
　そこで、これを別のサイトで検索してみると、（Railway）↓
http://hp1.cyberstation.ne.jp/mtabi/02railway/goods.htm
●　百済線（平野−百済　1.4キロ）　この線も非電化でDD51が活躍。
●　百済市場線（百済─百済市場　2.1キロ）　1984年1月31日限りで廃止されているため便宜上区別したが　1964年11月24日に百済線が延伸開業した線。
　この（百済─百済市場　2.1キロ）というのはどうもおかしい。地図上で計ってみると西へ2.1キロだと源ヶ橋位まで行ってしまう。これは多分、平野から2.1キロの積りなのであろう。それでもまだまだ長過ぎるけれども・・・。

　また別のサイト「廃線探訪 No１３」によると、↓
http://www.interq.or.jp/asia/morita/haisen/kudara01.html
中央卸売市場東部市場専用線跡探訪＜百済貨物駅〜東部市場＞
とあって、これに廃線跡の写真が数点掲載されている。
今日、これを探訪してきた。
　上記「廃線探訪」の掲載ページをプリントして現地付近を自転車で廻って見たがよく分からないので、百済貨物駅の事務所へ聞きに行った。偶々職歴三十年という古い方がおられて、自転車で現地を案内して下さった。「廃線探訪」サイトとその方の現地案内のお蔭で【東部市場専用線（百済市場線）】のルートがしっかりと頭に入った。冒頭に掲げた【虎柵】の写真は今日の収穫である。
（結局、上記の「百済市場」とは「東部市場」のことである、と解する他ないようだ）
※また、後でよく調べてみると【東部市場専用線】が図示された地図はいくらでもあることが分かってきた。
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　次に、「東部市場前駅」のホームに上がり「百済貨物駅」を遠望。
（自分も撮影したが、こんなにうまく撮れなかったので、
http://www2s.biglobe.ne.jp/~hd_hashi/index2/jyoutoukamotu.html
から転載させて頂いた。↓）

　説明文では「百済駅に貨物が到着する時間が近づいたので、東部市場駅（高架駅）のホームの先端で待っていると貨物はやって来たが右側の線路に入線したのでこのような写真しか撮れなかった。電柱の右は関西線。」と控え目だが、実に見事な作品。
　ついでに貨物線の線路の状況を実見するために大和路線の各停に乗り込んだところ、知人の北口郁子さんとバッタリ一緒になった。朝「石川郁子」さんと写真展会場で会ったばかり。今日は郁子さんによく会う日である。
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※　北口郁子さん＝「地球のステージ」応援し隊代表
　　→　　http://t-ste.net/index.html