桜ノ宮の龍王宮

 昨年の9月、源八橋西詰河川公園に建つ「日羅公之碑」を訪れたことをちょっと書いたが、
http://d.hatena.ne.jp/heisai/20060912
龍王宮」がその真向かいの対岸に位置するということは全く知らなかった。

桜ノ宮の河岸に在日のムーダン(巫堂)が住み着いてチェサ(祭祀)のようなことをしているということを自分は最初何で知ったのか、どうも記憶が定かでない。その場所についても、桜ノ宮の銀橋付近か?という程度の至極漠然とした曖昧な認識しか持っていなかった。
 これが、先日購入した 梁石日『魂の流れゆく果て』に龍王宮の写真が何点も掲載されていたので、是非一度行って見たいと思うようになった。

 そして今日、千里の読売文化ホールに行った帰りに、そこを訪れることができた。

 
 数日前、Hさんに聞いてみたのである。氏は現在都島橋の近く、国分寺に住んで居られるが、元々は鶴橋在住の郷土史の大先輩である。氏によれば”銀橋の辺りで供物のようなものが入った30㎝〜40㎝角位の段ボール箱が川の中洲に流れ付いているのを見たことがある。箱の四隅には短い棒が立ててあり、その棒にそれぞれ(色違いで)赤や黄や青色の、10㎝か20㎝位の長さの小さい布が括りつけられていた”とのことであったが、その巫堂の居る場所はご存知なかった。
 そこで、今日は桜ノ宮神社の社務所で尋ねて見て、その場所を知ることができた。
 その場所は、広く言えば「毛馬・桜ノ宮公園」の一部になる。
 ここで金属回収業をしている宋さんが龍王宮の管理人みたいな役割を担っているらしい。巫堂はここには住んでおらず、各々の信者が鶴橋や生駒から巫堂を連れてきてここでチェサをしてもらうのだそうだ。詳細はいずれまた。






※下の写真はこの記事には関係ありません。かわいい鴨の親子(「長瀬川いきいき水路」)