①麻原死刑判決・②旧宮家復帰検討

 昨日の大阪日日新聞に標記の記事が出た。
①に関する社説、「”不完全燃焼”オウム裁判」に、

 二十七人もの命を奪った一連の事件を裁く「教祖の裁判」が、このような形で終わってしまってよいのだろうか。同じような犯罪が起きないようにするための十分な教訓は得られたのだろうか。

などと述べられている。関連記事の中でも、「「真相解明が不十分」と割り切れない思いを口にする被害者もいた」と述べられ、さらに識者や関係者の「談話」として、事件の背景・本質が解明されないまま結審したことに、”残念(精神科医)””空虚(法科大学院教授)””不満(被害者の一人)”などの意見が載せられている。

 今回、十年もかかってやっと死刑が確定したというのに、まだ審議が不十分だとおっしゃる。あと十年二十年、年月さえかければ何かが解明される、というのだろうか。
 麻原彰晃のような稀代の狂人の脳みそは、冷凍保存でもしておけば、将来、学問的な何らかの資料価値がもしかしたら出てくるかも知れないが、裁判の期間ばかりをむやみに永くしたところで、悪徳弁護士たちの所得を増やす以外に、何かの功徳(くどく)が得られるとは到底思えない。 
 今後解明せねばならないことがあるとすれば、それは、事件後今日に至ってもなお教祖への崇敬・教義への信仰心を捨てようとしない人たちの不可解な”精神構造”、こちらの方ではないのだろうか。

 世の中の”識者”という先生方には、幼児虐待・尊属殺人(この罪名は今はもうないけれど―)・校内暴力が日常茶飯事になってしまった、このおかしな世相の原因解明にこそ懸命に取り組んで貰いたいものだ。
 被害者の人権を無視して、加害者の人権擁護に異常な情熱を傾ける人たちの脳ミソの構造解明も併せて是非お願いしたい。
(一人しか人を殺していない場合は絶対に死刑にしない、国家が殺人犯の生命・身の安全を断固として擁護する=つまり、被害者の人命は加害者の人命よりも数倍軽いとする=、この理不尽な現行制度は何とかならないものか)


②は、次期首相最有力候補・安倍晋三官房長官の発言。考え得る最も常識的で最善の方策と私には思える。

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◑「猪飼野探訪会」>「血と骨の世界」>kamaboko.htmを作って写真や[次へ]のボタンを貼り付けてみたが、テキストしか表示されず。リンクの張り方がマスターできていないためである。