『松下幸之助 創業者物語』

heisai2006-07-27


 この冊子(74㌻、1997.2、第1版第2刷)は、「松下電器産業株式会社 広報本部」編で「非売品」となっているから、何かの折に販売店もしくは顧客用に配布されたものであろう。(1996.11.27が初版)
 表紙のデザイン・色・紙の質ともにたいへん好感が持てる冊子である。一目でとても気に入った。
 私にはものを蒐集するという趣味は余りないが、幸之助さんに関する本は必要上、手元に留め置いている。そのことを知って頂いている古書「文砦」の店主・福井庄司氏から、つい最近この冊子を頂戴した。(氏は、あるご縁で随分昔から色々とご指導を頂いている、私にとっての大恩人である)


 さて、これの奥付に「当物語は、社内誌『松風』の1994年春号〜1996年新年号にかけて連載したものを、加筆修正したものです。」とある。(1994年は、幸之助さんの生誕100年にあたり、その記念の連載である。内容は画伝(絵物語)、画/伊佐地高司)
 その目次は、
① 電気の世界へ
② 事業観の芽生え
③ 命知
④ 躍進への地盤固め


⑤ 戦後再建への道
⑥ 舞台を世界へ
⑦ 熱海会談
⑧ 立志伝の人
・ 解説
・ 松下幸之助を知るために



(注1)「解説」=大阪電灯・川北電気・改良ソケット・碍盤・練物・・・等々のキーワードの解説および年譜
(注2)「松下幸之助を知るために」=著書29、著書海外版8、関係書籍7(1996現在、PHP発行のもの)の書名が挙げられているほか、「松下幸之助メモリアルホール(松下電器歴史館)」「松下資料館」の案内が記されている。
(注3)上記目次①〜④までが、自叙伝『私の行き方 考え方』の内容に対応している。
    ④の内容は、昭和8年事業部制の実施・門真への本社移転・遵奉すべき精神の制定の時期。
(注4)『松下幸之助発言集45』索引(1993)の「著作一覧」には、著書45、外国語版13、対談集9など(PHP発行以外を含む)の書名が挙げられている。